真空冷却装置

  • 花卉や葉物、果物や野菜の鮮度を長く保つには、収穫後できるだけ早く
    野菜品温を下げて呼吸を抑制することが最も効果的な方法であり、
    そこで作物を輸送・保冷・低温貯蔵する前に、鮮度や品質の低下を防ぐ
    予冷が必要になってきます。
  • 真空冷却装置は花卉や野菜自身が持っている水分の
    蒸発潜熱を巧みに利用し急速冷却と大量処理を可能にしたシステムです。

真空予冷設備の特長

  • 真空冷却装置は冷却に要する時間が短く、約20分程でのサイクル運転が可能です。
  • 冷却時に余分な水分を蒸散するため、雨天収穫でも品質が保持されます。
  • 箱詰めした状態でも均一に冷却するため、真空予冷後の保冷設備以外に特別な設備を
    必要としません。
  • 装置を導入する事で、遠距離出荷に対応できるようになるため、商圏も拡大します。
  • 全ての作業が自動化されており、特別な操作は必要ありません。


真空冷却稼働例


タイプ別特徴


JAなめがた 完成写真 020
画像の説明

トンネル式両扉タイプ
入口から搬入、反対側より搬出する方式で
搬入・搬出がほとんど同時にできるため
搬出入作業の効率が高いタイプです。
搬入部・搬出部に、ストックコンベアを
増設すると、より作業効率が上がり
また、真空冷却終了後に搬出コンベアを保冷庫へ
連結させることで、フォークリフトを使って
パレットを移設する手間も軽減可能となります。
大規模集出荷施設では、ラインに組み込んで
全自動運転をしている事例も有ります。


シングル式片扉タイプ
入口から搬入・搬出するタイプです。
処理能力が4~5パレット未満の場合に
多く選択されています。
両扉タイプに比べて、搬出入効率は劣りますが
施設の隅、壁に寄せて設置ができるため
設置面積が少なくて済みます。

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スライド式台車タイプ
台車タイプシングル
台車の上にパレットを乗せると、台車が自走して
真空槽の中に入ることにより搬出入する
タイプです。
片扉タイプ同様、設置面積が少なくて済み
パレット等の搬送用具の形状制約がありません。


スライド式台車タイプ
台車タイプダブル
台車が自走して真空槽の中に入ることにより
搬出入するタイプです。
右の添付写真は、向合せに槽を設置し、
台車の滑車を同じレールにて、自走する
スライド式台車のダブル方式です。
こちらも、設置面積が少なく済みます。

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